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2月のメッセージ 担当:斯波 涼介

斯波 涼介 こんにちは。2月のメッセージを担当いたします、カウンセラーの斯波です。
首都圏の人たちは、1月末に降った大雪が記憶に新しいのではないかと思います。大雪になると報道された時、私は水がしみ込んでしまうようなスニーカーしか持っていなかったので、慌ててスノーシューズを1足とスニーカーを2足買いました。

このメッセージを書いている今も、所々に雪が残っています。学校のグラウンドなどもまだ雪が残っているため、晴れていても外で体育の授業ができないところもあるようです。転んで怪我などされたかたがいらっしゃらなければいいなぁ、と思います。
油断すれば転んでしまうし、交通機関は大混乱するし、雪かきは大変だし、後々まで影響が残るし……と、困ったことがたくさん起こるので、ふだん雪が降らない地域で生活している人の中には「できればこんな大雪なんて降ってほしくない」と思うかたが多いと思います。私もその一人です。
でも一方で、たまに雪が積もると、どうもウキウキしてしまう気持ちがあるのも事実です。窓の外から、ちょっと「首都圏らしくない」雪景色を眺めると、「あ~あ、明日は大変だわ」なんて呟きながら、どこかしらテンションが上がってしまう自分もいたりして、子供のようで恥ずかしかったり……まぁ実際に、子供たちのように雪の中でビショビショになるほど遊んだりするわけではないのですが。
斯波 涼介 雪が降ってから1週間弱も経った週末に、近所の公園に行ってみました。雪かきをされていない公園の隅っこには、まだ結構な雪が残っていました。日当たりの良い部分の雪は溶けていたものの、足元はまだ溶けた雪が泥になってぐちゃぐちゃ。スニーカー買っておいてよかったです。古い靴だったら、しみ込んできて大変なことになっていました。
しかし、気温もさることながら、この日は「寒さ」をまた一段と感じました。足元から強く寒さを感じるような気がしたのです。ところどころに雪が残っているし、ぐちゃぐちゃしたところはなるべく避けて歩こうとすると、雪か霜柱の上を歩くことになります。つまり氷の上を歩いているわけなので、足の裏からしんしんと冷気が伝わってくるのですね。
私が小さい頃は、東京でもまだあちこちに霜柱が立っていたのですが、最近はずいぶん減ってしまったような気がします。でもこの公園のように、ふだん水分を多く含むフカフカの土になっているところでは霜柱を見ることができます。この日は写真にあるように、3段以上に重なる見事な霜柱が見られました。この上を歩いているんだもん、寒いはずだよ……と思いつつも、霜柱を踏みしめるサクサクとした感覚は、どこか楽しくもあります。
「あ~ぁ嫌だなぁ、出勤も雪かきも大変……」と言いながらもどこかウキウキしたり、「寒い寒い! 早く帰ろう!」と言いながら、雪や霜柱を踏みしめる感覚は少し楽しかったり。そんな、すこし矛盾したような感想を、同一の現象に対して抱くということは、じつはちょっと大切な事なのかもしれないな? などと考えたりもしました。嫌な側面があるから「ぜんぶ嫌!」でも、良い側面があるから「ぜんぶ好き!」でもなく、そのどちらをも同時に感じられるとき、自分の心は少し柔らかくなっているような気がします。 雪国の方々には何も珍しくない「雪が降った」というだけの出来事なのですが、都心に降った大雪は、そんなことを考えさせてくれました。

阿部真里子臨床心理オフィスのSV

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