カウンセリング
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カウンセリングについて

当オフィスでは、自律訓練法、臨床催眠法、カウンセリングを行なっています。
はじめの2つは耳慣れない言葉かもしれません。はじめにこの2つについて説明します。 

自律訓練法

自律訓練法とは、リラクセーション法の1つで、催眠の導入にも使われています。自分の体の状態に気づき、その緊張をゆるめることでリラックスした状態に導きます。
慣れてくるに従って、自分でもできるようになります。「手足が重い」「お腹が暖かい」などの暗示を使い、身体を段階的にゆるめ全身をほぐしていきます。簡単で、かつ短時間でも昼寝をしたあとのようにすっきりと疲れがとれる効用があります。

臨床催眠法

テレビでよく見る、いわゆる「催眠術」とは違います。催眠を使った心理療法ということで、心身の深いリラクセ-ションが得られ、相談に来られた方が自己コントロールができるようにしていく方法です。
人に本来備わっている自然治癒力が活性化して、身体の免疫力も上がり、心身の調子を整えます。催眠中、自分に話かけられていることはすべてわかりますし、暗示により自分がなりたいと思った状態になります。たとえば、「催眠にかかりたい」と思った人はかかりますが、「催眠にかかりたくない」と思った方はかからない方向に進みます。自律訓練法と組み合わせて、自己催眠が使えるように指導します。

訪れる方の悩み

「悩み」は、ひとりひとりみんな違います。ここにあげたものはほんの一例です。
当オフィスでは、ひとつとして同じものがない、そんな「悩み」に的確に対応していきます。
「こんなことで相談してもいいのかな?」と思うことでもぜひご相談ください。
学校や仕事へ行きにくい
(不登校、登校拒否、出社拒否、引きこもり)
仕事の人間関係をうまく築きたい
(仕事面での心理的サポート、上司・部下・同僚とのより良い関係作りをサポートします)
自分の性格や生き方を変えたい
病院に行った方がいいのか判断がつかない
(心療内科・精神科受診のアセスメント)
気分が不安定だ
(焦り、不安感、イライラ、無気力)
女性としての悩み
(PMS、出産、更年期、産後うつ)
もっと楽しい家族生活、家庭にあこがれている
(夫婦間の問題、家庭内暴力、嫁姑問題)
漠然とした将来への不安
(経済的不安、就労移行)
失敗の不安でいっぱいだ…
(スポーツや趣味、パフォーマンス、ビジネスでのプレゼンテーションに対するイメージトレーニングをサポートします)
誰も相談できる相手がいない
自分の性に違和感を感じている
(LGBTQ、ジェンダーアイデンティティ)
自己実現したい、潜在能力を開花させたい
より良い生き方を探求したい、成長したい
(キャリアプラン、ライフプラン検討)
自分に自信が持てず気持ちを言えない
(アサーショントレーニング)
人と上手につきあいたい
(対人関係)
なぜか人とのコミュニケーションがうまくいかない
(発達障害、愛着の問題、パーソナリティの問題)
なんだか体がおかしい
(精神的なことからくる身体の症状)
人前に出るのが苦手だ
(あがり、緊張)
自分の目標・希望・夢を達成したい
人混みが苦手。電車に乗れない。
(パニック障害)
子育てがうまくいかない
(育児問題、虐待、感情のコントロール、孤独感)
被災者への支援
(トラウマ、PTSDの解消)
気持ちをコントロールできるようになりたい
(自律訓練法、マインドフルネス)

面接の種類について

「悩み」の種類によって面接の方法も様々です。阿部真里子臨床心理オフィスで行なっている面接をご紹介します。

 初回面接(インテーク、もしくは受理面接)

初めてお会いする“あなた”が、どんな“悩み”をもってオフィスに来られたのか? それは一言では言い表せないものではないでしょうか。

カウンセリングをしていく上で大切なのは、悩みを正確に把握し、それを解決していくための方向性をしっかりと決めて行くことだと思います。ですから、悩みが何だか把握できない状態で、何らかのセラピーを施すことは出来ません。お医者さんを例に挙げるならば、診察せずに薬を出してしまうようなものです。

初回面接で、あなたからお話しして頂いたことが、次回以降のカウンセリングやセラピーを行うきっかけを作り、その後スタッフといっしょに“悩み”を解決していく上で大切な足がかりとなります。また「あなたがこれまでどんなことを体験し、考え、思ったかなどをお話して頂くこと」、この体験が、すでに心理療法としての意味を持っています。あなたのこと、あなたの“悩み”を真剣に考えるための最初の段階が初回面接なのです。そのため「自律訓練法」「催眠療法」「箱庭療法」などといったセラピーに初回からすぐに入ることは、原則的には致しません。そういったセラピーの決定は、初回面接を受けて頂き、きちんとお話を伺った後ということになります。 

はじめての方は、初回面接でお話を伺い、担当させて頂くスタッフが決まり、次回の面接のお約束(予約)をする、という流れになります。担当者、来所の回数(月・週あたり何回など)、何曜日何時頃希望かは、できるだけご要望にお答えします。その点につきましては、インテーカー(受理面接担当者)とご相談下さい。

以上、ご理解をいただいた上でお申し込み頂きますようお願い申し上げます。
初回面接予約
TELかメールにて受け付けております。お気軽にどうぞ。
初回面接日時の決定 初回面接の実施
インテーカーかカウンセラーがお話を伺います。
担当者の決定
出来るかぎりご要望にお応えいたします。初回面接担当者にお気軽にご相談下さい。
継続面接

 個人面接

カウンセラーとクライエント(カウンセリングを受けにきた人をクライエントと呼びます)が1対1で行う面接のことです。
方法としては、対話を中心としたカウンセリングや臨床催眠法、エクササイズや課題を行う行動療法や自律訓練法などがあります。

親子並行面接

子どもの面接と並行して親の面接も行っていく方法です。親面接は、子どもの成長に必要な生活環境を整えるとともに、親自身の心理的安定を図るために行われます。親自身が安定していくと、子どもへの接し方が変わり、子どもも驚くほど変わって行くことがよくあります。お子様だけのカウンセリングよりも、より大きな相乗効果が期待でき、安定した回復をもたらすことができます。

対話精神療法

自分の感情・考えを特に言葉を使って表現していき、人格の成長・発達を促して行くものです。
これによって、現実生活における適応の改善を目指します。

アートセラピー

プレイセラピーは、「遊び」を通じた精神療法です。通常の「遊び」とは違い、カウンセラーが専門的な観点からクライエントさんの表現を治療的に生かしていきます。「遊び」を通じてクライエントの人格の成長・発達を促し、現実生活での適応の改善を目指します。
小さいお子さんでは3歳くらいから、大きなお子さんで中学生くらいまでを対象に、虐待問題、ADHD、緘黙、イジメ、不登校、家庭内暴力、学校内での不適応、両親の離婚及び死別による対象喪失など、相談内容は広範囲に及びます。

箱庭療法

精神療法の1つで、セラピストが見守る安全な空間の中で、砂の入った箱の中に自由に玩具を置き、表現していく方法です。プレイセラピーから生まれたこの療法は、現在では言語表現がまだ十分ではない子どものみならず、大人のセラピーにも取り入れられています。言葉では言い表せない気持ちや感情を、箱庭で表現することを目的とします。

治療的家庭教師

心理学やカウンセリングを学んでいる大学院生が、不登校やひきこもりなどの状態にあるお子さん(小学生~高校生中心)の、話し相手や勉強のお手伝いをしに、ご家庭を訪問いたします。年齢が近く、親しみやすい、お兄さん・お姉さんに、子どもさん達は心を開きやすく、親や先生など、大人には言えないようなことをお話したり、ちょっと年上の先輩としてモデルにしたりと、その子の心の発達を促進する心理面の援助が期待できます。こちらで紹介する学生は、将来、カウンセラーを目指す学生で、採用時には試験を課し、研修も行っておりますので、通常の家庭教師ではどのような人がくるか心配、といったご家庭やお子さんに安心してご依頼いただけるかと思います。オフィス内でも受けつけています。

心理検査

必要に応じて、心理検査を行います。プロのカウンセラーから受ける心理検査なので、安全で確実です。
カウンセリングの要素を含んだやり方で検査を行います。
検査を受けた方からは、「とても楽しかった」「なんだかすっきりした」などの感想を頂いております。
心理検査には、例えば、10枚の絵を見て答えてもらう「ロールシャッハテスト」などの投影法、質問を読んで答えを自分で書き込む「エゴグラム」や「Y-G性格検査」などの質問紙法があります。また、WAISなどの知能検査も受けられます。結果の解説は丁寧でわかりやすいよう心がけております。レポートを後日お渡しします。
心理検査を通じて、性格、行動のパターン、現実への取り組み方、隠された能力などが分かります。心理検査の結果を参考にして、いろいろと自分について考えたり、今後の現実生活に活かしていけるといいと思います。

グループセラピー

少人数のグループの中で、アートや対話を通して他者との交流を図ります。思ったこと感じたことを自分なりに表現し、それを他者に受け入れられる体験を通してソーシャルスキルの向上を目指します。 社会に出るのはまだ難しいが人と話す場を持ちたい、他者との交流の場を持ちたい、グループの中で自分の気持ちを表現したい、といった思いを持った方が参加されています。

カップルでのカウンセリング

夫婦、カップルで一緒に、あるいはそれぞれ別のカウンセラーと並行してカウンセリングを受け、カップル間の問題を考えたい方にお薦めします。(利用希望の内容によって料金形態が異なりますので直接ご確認ください)

よくある質問

※ただいま準備中です
こちらでは良くある質問とその答えを扱っています。皆さんが疑問に思っていることにお答え致します。
遠方に住んでいるのですが、電話のみの相談は出来るのでしょうか?
カウンセリングではクライエントの表情や話し方、身振りなど、多くの要素をふまえ話し合っていくことが重要です。面接に来られたことのない方や前回の面接から時間の空いた方の電話相談はご遠慮させて頂いております。そのお話の内容だけでその方への理解を深め、カウンセリングをおこなうことは難しいと考えているからです。お顔の拝見できないメールでのご相談も電話相談と同様に考えています。ご了承ください。
ただし例外として、継続して面接を受けている方で何か次回の面接日まで待てないような緊急の相談が生じた場合に限り、電話相談枠を予約いただいた上で特別にお電話でお話をうかがっております。
なお料金は5分:1,100円・30分: 6,600円となっております。
※オンラインでの面接を希望される場合には一度直接お電話にてお問い合わせ下さい。
友人や家族に話を聞いてもらうのとカウンセラーに聞いてもらうのとどう違いますか?友人や家族なら無料だし、手軽だと思うのですが
友人や家族に話すことができたり、支えてもらえることはとても大切なことだと思います。しかし、友人や家族ですと、近くて親しいからこそ、話せないことも出てきます。また、親身であるからこそ、かえって、冷静で客観的に話を聞くことが難しくなり、相談を受けた友人や家族がイライラしたり、怒ったりしてしまうこともあります。
 当相談室のカウンセラーは全員プロの教育訓練を受けた者たちですので、相談者の秘密も守られますし、専門的に相談に来られた方の状況を判断して、親身に対処していくことが可能です。話を伺うだけでなく、上述した自律訓練法や臨床催眠法を使った専門的なセラピーを行いますので、安心です。
精神科医とカウンセラーはちがうの?
精神科医は主に的確な「診断」をすることで相談に来られた方の問題を分析し、薬物を処方するなどして負担の軽減をはかり対処していくという「身体面の援助」をします。それに対して、カウンセラーは主に発達的な観点から、相談に来られた方が今よりも少し成長し、自分で問題の解決に立ち向かっていけるような「心理面、行動面の援助」をしていきます。
 また、精神科の場合、1回の診察は3~15分程度、症状によっては薬が処方され、保険による支払いとなります。カウンセリングの場合、薬はなく自費による支払いとなりますが、1回の時間は1時間程度となります。援助の仕方、診察のありかたをみても、違うことがおわかりになると思います。
カウンセリングはだいたい何回くらいで終了しますか?
人によって、それぞれ異なっていて、一概に何回とは言えません。1回で終了する方もいれば2~3年続けていらしゃる方もいます。
 カウンセリングで解決したい問題の深さや、どこまで解決したいかという程度にもよります。一般的に言えるのは、時間的にも金銭的にも無理のかからない範囲で通い続けることが大切だということですので、疑問を感じたら、カウンセラーと話しあうことが必要です。
カウンセリングに何年もかかっていて良くならない人の話を聞きますが、その点 はどうでしょう。
当オフィスのカウンセリングはクライエントさん自身にも自律訓練や催眠を使って、リラクセ―ションの方法を修得してもらうやり方も併用し、共に自己コントロールを考えていきます。また、過去にさかのぼって、原因を究明するよりも、今、クライエントさんが直面している問題のとらえ方や対処の仕方を中心に関わって行くので、従来のやり方よりも早く回復が進んで行くことを我々カウンセラーも実感しています。
どんな相談が多いのでしょうか。
小学校~大学生の不登校問題や今増加している青年の引きこもりの問題はもちろん、そのような子供さんの問題で悩んでおられるお父さま、お母さまのご相談。人前で話したり、仕事をするときのあがり・緊張の問題。過呼吸発作やパニック障害の方、電車や自動車に乗ろうとすると、不安になったり、めまいや気持ちが悪くなってしまうというご相談も増えてきました。イジメられた体験や失恋などの、過去の深い外傷体験を乗り越えて生き生き暮らせるようになりたいとのご相談もあります。
時間や場所、料金を決めて会うのは、冷たい気がしてしまうのですが。
50分という時間をかけて丁寧な面接をすることが、カウンセラーの面接の利点です。時間を決めることで、待つこともなく、確実に、安心して面接を受けることができます。面接に来られる方の前にも、後にも、それぞれ約束された方がいます。そのため、クライエントさんも自分が約束した日時を守ることが他のクライエントさんのためにも必要となります。時間や場所、料金を決めて会うということは、その人のためだけに時間をとって面接をするということなのです。 
友人関係の問題についてお伺いしたいと思います。幼児期のトラウマ等ではないのですが、下記のような相談も受け付けているかどうかお伺いしたくメールいたしました。

昨年同期2名とトラブルがあり、どうしても許せなくて、その後憎んだって仕方がないと一生懸命思おうとしているのですが、その時の裏切りのショックも忘れられず憎しみが消えません。その出来事が起こったのが自分の結婚式前ということもあり、結婚記念日が来るたびに嫌な記憶を思い出してしまいます。相手には言いたいことが言えてないことも悔しさを増幅させているのだと思います。

(紙面の関係により中略)

悔しさや恨みが消えません。ひとたび考え出すと眠れなくなる日が続きます。もうその人と接することはないですし、人を憎んでいる自分も本当に嫌になってしまいこの憎しみを消せないかと毎日悩んでおり、このサイトにたどりつきました。そのこともあり、新しい環境でもなかなか人を信頼せず、心の中で距離を置いてしまいますし、新しい人間関係を築くことにも消極的になりました。長くなりましたが、質問は、催眠療法というのはこういった憎しみをなかったことにしたり、その友人の存在自体を自分の中でなかったことにすることはできるのでしょうか?本当は自分で消化して、前を向いて歩ければよいのですが、時々その友人への復讐を考えたりしてしまう自分も嫌で、1年も経った今も日々考えてしまうのがいやで、いっそその友人たちとの記憶を消し去りたいと思っております。よろしくお願いいたします。
(女性 2009年10月)
お問い合わせありがとうございます。

まず、幼児期のトラウマでなくても、当オフィスではご相談をお受けすることができます。友人関係のトラブルは、かなりのストレスがかかる出来事だと思います。その上に、一生でとても大切な結婚式の時に、そのようなショックな出来事があったことで、ますます忘れられない出来事となってしまったと思われます。悔しさや恨みで、眠れなくなられるのは、本当にお辛いことだと思います。また、新たな人間関係に、一歩踏み出すことができなくなってしまったことも、十分に理解できます。しかし、催眠療法では記憶を消したり、憎しみを無かったことにすることや、友人の存在自体を自分の中で無かったことにすることはできません。その出来事の悪い面ばかりを考えるのではなく、自分が今後の人生で生かせる面をカウンセリングの中で一緒に考えていったり、その出来事を思い出したとしても、日常生活に支障が出ないように、催眠療法の中で、ご自身の捉え方を変えていくお手伝いをすることができます。もし宜しければ、一度当オフィスにご連絡いただければと思います。 

ひとりで悩みを抱えずに、お気軽にご相談ください。